〔185〕金剛山 (1,125m)

2005年12月31日(当時56歳)


府道705号線をロープウエイ駅に向けて歩いて行くと、
約20分で車は通行止めされた林道ゲートに着く。

4つの登山道が合流する ”千早峠”。
ここから ”久留野峠”までは1時間の表示あり。

山頂表示が無ければ通り過ぎてしまいそうな
ピーク感のまったくない”高谷山”(935m)。
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奈良県御所市高天
日本二百名山、関西百名山、関西の山100選に選ばれている山。
  ”兵庫50山”終了した後は ”日本百名山”に足が向いてしまい、関西の山にはほとんど登っていない。兵庫の山は目ぼしいところは登ってしまい、同じ山を同じ道から登るのは好きではない(高御位山は例外)
ので今後は関西の有名山に目を向けようと思う。 でも、交通費が高く付くのでいつまで続くやら。
”千早城跡”に続く登山口の有料(600円)駐車場に車を停める。
綺麗なトイレがありバス停もここにあるが、一般的にはここより
少し下の登山道から登る様だ。

千早峠から久留野峠への道は階段の登りが延々と続く。
これがダイヤモンドトレールなのか?

林道脇にあった可愛い ”雪だるま”は、中々センスがある作品だった。
現在、気温−2℃、だるまさんは当面、延命するだろう。

途中、開けた場所があり、奈良平野が一望出来たが、霞んでおり
見通しは良くない。 今日の天気は冬曇りで最悪であった。

雑感
  金剛山へは縦走して頑張るよりは、最短距離から登るか、ロープウエイで登って散策すれば充分な感じがする。 自分的には4時間の歩きであったが、疲れる程の急登もなく今日はいい運動が出来たと思う。 目的だった霧氷が
見れず、山頂からの見通しが悪かったのは残念であった。
2005年度の大阪近郊の山歩き
 金剛山 → 大和葛城山
今回、縦走したコース。 クリックで拡大します。
”高谷山”からは穏やかな尾根道となり楽な歩きとなる。
この写真と同じ風景を誰かのネットで見た覚えがある。
中葛城山”(937m)に着く。 ここも山頂としてのピーク感は
まったくなく、縦走路としての通過点としか思えなかった。
ここから ”久留野峠”まではきつい階段を大きく下って行く。
駐車場から2時間で ”久留野峠”(889m)に着く。
ロープウエイ駅から登るのが一般的らしく、
今回歩いてみて ”千早峠”を通る価値はない様に思った。
久留野峠からは再びきつい登りとなる。
どこを見てもスギの植林帯で飽きゞしてくる。
伏見峠あたりからは雑木林となり、展望が開け ”金剛山”が
見えてくる。 この先はフラットな道が続き散策の感じになる。
キャンプ場横にある綺麗なトイレ。
ここから少し下ればロープウエイ駅に達する。
山頂が近づくとスギの巨木が目立って来る。
左から二本目は ”仁王杉”の名が付けられている。
他にも ”夫婦杉”と言うのがあったが、杉が二本並んでいるだけだった。
3時間丁度で ”金剛山”(1,125m)に着く。 金剛山最高峰は葛木神社の中にあるが登山者としての山頂は展望の良い別地点にあるらしい。
林道の雪面はタイヤで踏み固められており氷の様にツルツル滑る。
林道入口には進入禁止ゲートがあったが、かなりの車が入っている様子。
登山口駐車場〜千早峠
登山口の駐車場に車を停めるが、ここを下山路としたい為に、まずはロープウエイ駅まで続く府道705号線を歩いて登って行く。 20分程、舗装路を歩くとゲートで閉ざされた林道入口に着いた。 しかし、ここが登山道である表示は何も無い、地図で確認して、
ここが千早峠への道で間違い無さそうなので進んでみる。 車進入禁止の林道の割には雪面がタイヤで踏み固められており表面はツルツル。 スリップしながらもアイゼン無しで進むが何度も扱けそうになる。 林道を上がりきった辺りで枝道に入るが、ここも表示が無く踏み跡だけが頼りとなる。

伏見峠〜金剛山
1,022mのピーク附近からは穏やかな道となり、展望も開けてくる。 伏見峠を過ぎた辺りは
ちはや園地”となっておりロープウエイを使って訪れる公園となっている。 キャンプ場横には
綺麗なトイレと休息所があった。 山頂に近づくと大杉が目立つ様になり厳格感が増してくる。
金剛山の山頂はややこしく、最高峰は葛木神社の中にあるが、登山者は展望の良い別の所を山頂と
している様だ。 六甲山も山全体が六甲山で、六甲最高峰として別に設けられている。

R・W駅周辺には国民宿舎、公園、展望所があり、
春〜秋までは行楽客で賑わうものと思われる。
金剛鍛成会の掲示板
 写真には写っていない右奥に百回達成者、正面奥に五百回達成者、手前右が千回達成者の名前が
掲示してある。 毎日登り続けたとして百回:3ヶ月強、五百回:1年5ヶ月、千回:2年9ヶ月、五千回:約14年、健康の為に体を壊しそうな感じがしないでもないが、アルプスで出会う足の早い老人はこんなことをしているんだろうな。
千早本道は雪が踏み固められており、メチャクチャ滑り易い。
子供でも長靴に軽アイゼンを装着しているのには驚いた。
持って来ているのに装着しないで転ぶのはおいらくらいか。
人けの無い ”千早城跡”への道に入り、辿り着いたのが城跡広場、神社が
あったが観るべきものは無いだろうと勝手に判断して通り過ぎる。
こちらが登山者が山頂としている展望所。 葛木神社より実の標高は少し低い様であるが、
大阪平野を一望出来る展望は抜群であった。 が、今日はもやが酷過ぎた。
標高差:615m
日本二百名山
関西百名山』  毎日登山で有名な山であるが、おいらは1回登れば充分だ。
金剛山までの交通
  関西の山に行かなくなったのにはもう一つ理由があり、'02に京都の愛宕山に行った時、登山口に辿り着くまでの交通渋滞が激しく、二度と都会近くの山には行きたいないと思ったものだった。 しかし、今日は師走、流石にほとんどの企業は休みに入っているだろうと阪神高速に入るが、思った通りガラガラ、大阪環状線もこんなに空いているのは正月休みならでは。 難なく千早赤阪村の登山口に辿り着けた。
登山口の駐車場
  登山口周辺には駐車場は沢山あるが、全て有料になっている。下の方は500円、上の方に行けば600円に料金が上がる。 凄いのは2台ほどしか停められない空地にも有料の表示があること、大阪人の商魂を感じる。 そんな訳で空地に車を停めることは諦めて、登山口前の600円駐車場に車を停める。
千早峠〜久留野峠
  林道歩き45分で ”千早峠”に着く。ここには千早からの登山道が合流しており、林道から別の道があるのかも知れない。千早峠からは杉林の中を長くきつい階段が続く。 この尾根道は ”ダイヤモンドトレール”と言うゴージャスな名前が付けられているが、どこからどこまでなのかも判らないし、おごり過ぎた名前に感じる。 途中、奈良平野を一望出来る開けた場所もあるが、大半は展望の得られない道が続く。
久留野峠〜伏見峠
  中葛城山から久留野峠へ大きく降りて、峠から登り返しが始まる。 周りは杉木立で景観は無し、ひたすら登るのみであるが、気温が低く汗を掻かないので助かる。 急登を登り切ってしまうと伏見峠までは雑木林の穏やかな道となる。 府道から直接、伏見峠へ登る道もあるようだが、確認は出来なかった。
ここが ”大阪府最高地点”(1,053m)。
少し小高い丘にある大阪府としては少し情けない最高地点。
”金剛山”としての山頂は奈良県側にある。
天気が良ければ綺麗だろうと思われる雪の載った ”仁王杉”を
下から見上げる。 今日は金剛山名物の霧氷が見れなかった。
金剛山〜千早城跡〜登山口
  金剛山は毎日登山のメッカらしく、山頂お茶屋にはスタンプ受付所があり、百回、五百回、千回達成者の掲示板が実名で表示してある。 中には五千回を越えた猛者もいるらしいが、毎日登ったとしても五千回だと約14年掛かる計算になる。 山頂からの千早本道は参道になっており延々と階段が続く。  今日もアイゼンを付けた毎日登山者と思われる人が駆け登って行く。 子供連れの人も多いが子供もちゃんと軽アイゼンを付けていた。 階段の雪は登山者に踏み固められてしまい氷の様に滑り易い。
ザックからアイゼンを出すのが邪魔臭く、アイゼン無しで頑張っていると滑って転んでしまった。
千早本道の途中に千早城跡への脇道があり寄ってみたが、一般登山者はこのコースを相手していない様で誰も通っていない。 どこの城跡も同じであるが、表示があるだけでそれらしき物は何もない、唯一、展望だけは良かった。 城跡からは登山口まで長い階段が続く、これでは誰も来ないはずだ。
こんごうさん
Road Map :R309を千早赤阪村から府道705号線に入り、千早の集落に向かう。
Route Map:千早の集落から千早峠に向かい、ダイヤモンド・トレールから金剛山まで
            を縦走する。 下りは千早城跡側の登山道を選ぶ。
2024年4月5日改定
”千早城跡”の史跡としての石碑。
”千早城跡”の参道入口、登山口を出て ”金剛山”登山を終える。